“寝起きが極端に悪い…”〜朝のスタートが難しい子への対応〜

朝から大騒ぎで一日が始まってしまう
「なかなか起きてこない」
「起きても不機嫌で大泣きする」
「着替えや朝ごはんが進まず、登園時間に間に合わない」
子育てをしていると、朝の準備がスムーズにいかず、親子ともにぐったりしてしまう日がありますよね。
特に「寝起きが極端に悪い」子は、朝から大騒ぎになってしまい、保護者は「どうしてこんなに大変なの?」と悩んでしまいます。
でも実は、寝起きが悪いのは「怠けている」わけでも「わがまま」でもなく、子どもなりの発達や体の仕組みが関係しています。この記事では、寝起きが極端に悪い子の背景と、保護者の方ができるサポートについて解説します。
第1章:なぜ寝起きが悪いのか?
① 睡眠リズムの問題
夜更かしや昼寝の長さなど、睡眠リズムが崩れると朝の目覚めは難しくなります。特に就学前の子どもは、十分な睡眠時間が必要です。
② 睡眠の質の問題
いくら長く眠っても、眠りが浅いと疲れが取れず、朝起きられません。いびきや寝相の悪さがある場合は、睡眠の質が下がっている可能性があります。
③ 感覚の過敏さ
光や音、着替えの刺激に敏感な子は、起きた直後の環境がストレスになりやすいです。
④ 発達特性の影響
ADHDや自閉スペクトラム症(ASD)の特性がある子は、睡眠のリズムが不安定になりやすく、寝起きの悪さにつながることがあります。
第2章:寝起きの悪さは「性格」ではない
「うちの子は朝が弱い性格なんだ」と思いがちですが、多くの場合は脳や体のリズムによるものです。
保護者が「怠けているのではなく、まだ調整が難しいだけ」と理解することで、子どもへの声かけも変わっていきます。
第3章:家庭でできる工夫
① 睡眠リズムを整える
- 就寝時間を一定にする
- 寝る前のテレビやスマホを控える
- 照明を暗くして、体が眠る準備をしやすい環境をつくる
声かけ例
- 「もうすぐおやすみの時間だよ。電気を暗くしようね」
- 「今日は早く眠れたね。明日も元気に起きられるね」
② 起こし方を工夫する
大きな声で突然起こすと不快感が強くなります。光や音楽を使って少しずつ目覚められる工夫をしてみましょう。
声かけ例
- 「カーテンを開けて、おひさまの光を入れるよ」
- 「好きな音楽で起きてみようか」
③ 朝のルーティンを決める
「起きたらこれをする」と決まっていると、見通しが持てて安心します。
例:
- 起きたらトイレへ行く
- 顔を洗う
- 朝ごはんを食べる
声かけ例
- 「起きたら顔を洗って、次はごはんだよ」
- 「この順番でやればすぐ準備ができるね」
④ 起きてからの小さな楽しみをつくる
「朝ごはんに好きな果物がある」「登園前に好きな音楽を聴ける」など、小さな楽しみがあると切り替えやすくなります。
声かけ例
- 「起きたらイチゴが待ってるよ」
- 「準備ができたら好きな歌を一曲聴こうね」
第4章:子どもの気持ちに寄り添う声かけ
気持ちを認める
- 「眠たいよね」
- 「まだお布団が気持ちいいね」
一緒に取り組む
- 「ママも一緒に起きようか」
- 「一緒に顔を洗いに行こう」
成功をしっかり褒める
- 「今日はすぐに起きられたね!」
- 「泣かずに準備できたね。すごいよ!」
第5章:園や学校との連携
寝起きが悪くて登園準備が遅れると、家庭だけでなく園や学校にも影響が出ます。先生に「朝が苦手で準備に時間がかかる」と伝えておくことで、理解を得やすくなります。
第6章:相談を検討するサイン
以下の場合は専門機関に相談してみると安心です。
- 十分に寝ているのに毎日極端に起きられない
- 日中も強い眠気が続く
- いびきや無呼吸が見られる
- 睡眠リズムが大きく乱れて生活に支障がある
小児科や睡眠外来での相談はもちろん、療育センターで発達の視点から支援を受けることもできます。
最後に:朝は「戦い」ではなく「育ちの一部」
「寝起きが極端に悪い」という姿は、子どもの未熟さや生活リズムの影響によるものです。
- 睡眠のリズムを整える
- 優しい起こし方でスムーズに目覚められる工夫をする
- 朝のルーティンや小さな楽しみで切り替えを促す
こうした積み重ねで、子どもは少しずつ「自分で起きる力」を育てていきます。
朝の大騒ぎは、親にとって大きなストレスになるかもしれません。けれど、それは「育ちの過程」であり、工夫やサポートで変わっていくものです。
今日も一歩ずつ、子どもと一緒に気持ちよい朝のスタートを探していきましょう。