通常学級で困る前に!早期支援の重要性と学校現場での連携

「小学校に入ったら、なんとかなると思っていたのに…」
「園では問題なかったのに、学校に行ったら急に困りごとが増えた」
そんな声を保護者の方から耳にすることがあります。
幼児期には気にならなかったことが、小学校に入学してから急に目立つ…そんなケースは実は珍しくありません。
今回は、通常学級に進学してから困る前に取り組むべき「早期支援の重要性」と、「学校現場との連携」について分かりやすくお伝えします。
通常学級に入ってから気づく困りごと
幼児期ではあまり目立たなかった特性が、小学校に入ってから表面化することがあります。
特に、通常学級では集団生活のルールが多くなり、次のような困りごとが出やすくなります。
✔ 授業中に座っていられない
じっと座って先生の話を聞くことが苦手で、周りの友達の集中を妨げてしまうことも。
✔ 黒板の指示が理解しづらい
口頭の説明だけでは理解しにくく、板書を取るのに時間がかかってしまう。
✔ 持ち物や宿題の管理ができない
提出物や時間割の準備が苦手で、「忘れ物が多い子」と思われがち。
✔ 友達とのトラブル
相手の気持ちを想像するのが難しく、誤解からケンカやトラブルになることも。
こうした困りごとは、学力や知的能力に関係なく現れることがあります。
なぜ「早期支援」が大切なのか?
「様子を見ようかな」「そのうち慣れるはず」と思っているうちに、子どもの困りごとが大きくなり、
✔ 自己肯定感の低下
✔ 不登校
✔ 友人関係の悪化
✔ 二次障害(うつ症状や不安障害)
などに発展してしまうケースが少なくありません。
早期支援によって、
✔ 学校生活への適応力を高める
✔ トラブルや困りごとを未然に防ぐ
✔ 自信を持って学校生活を送れる
ようになります。
幼児期から始める支援の効果
幼児期からの支援によって、子どもは
✔ 集団行動のルールを理解しやすくなる
✔ 予測できる環境で安心して行動できる
✔ 人との関わり方を少しずつ学べる
といった力が育ちます。
この「慣れ」が学齢期でのスムーズな適応につながり、無理なく通常学級での生活を送ることができるのです。
学校現場との連携がカギ!
「家庭や療育施設だけで頑張っても、学校が理解してくれないと意味がない…」
そんな不安を感じている保護者の方も多いと思います。
だからこそ、「学校現場」との連携はとても重要です!
✔ 入学前からの情報共有
保育園や療育施設から学校への引き継ぎを丁寧に行い、
✔ 子どもの得意・不得意
✔ 配慮してほしいポイント
✔ 苦手な環境や状況
などを共有しておきましょう。
✔ 通常学級での合理的配慮
「発達障害の診断がないと支援は受けられない」と思われがちですが、
文部科学省も通常学級での「合理的配慮」を推奨しています。
✔ 授業内容の個別化
✔ 座席の配置工夫
✔ 視覚的な指示の活用
など、できる工夫はたくさんあります。
✔ 保育所等訪問支援の活用
エコルドのような療育機関が、学校に訪問し現場の先生と連携を取る「保育所等訪問支援」は、学校現場と家庭・療育をつなぐ重要な仕組みです。
「困りごとがあったときの対処法」を共有しやすくなります。
保護者にできることは?
✔ 家庭と学校・療育の情報を整理する
日々の様子や困りごとを記録し、情報をスムーズに伝えましょう。
✔ 子どもの「できた」をたくさん伝える
家庭でも学校でも、「成功体験」を積み重ねていくことが大切です。
✔ 無理をさせすぎない
学校に合わせることばかりを優先せず、子どもの気持ちに寄り添いながら対応していきましょう。
まとめ
「通常学級で困ってから」ではなく、「困る前に」できる支援がたくさんあります。
✔ 幼児期からのアプローチ
✔ 学校現場との連携
✔ 保育所等訪問支援や療育の活用
これらを組み合わせることで、お子さんの学校生活がグンと過ごしやすくなります。
「早めに動いてよかった」と思える未来のために、今できることを一緒に考えていきましょう。
保護者の方へのご案内
大阪府池田市にある療育センターエコルドでは、乳幼児期を専門とした児童発達支援を中心に、1日20名の乳幼児に対して、集団活動や個別支援を通じて、専門性ある早期療育を提供しています。
また、送迎も施設から30分圏内を目安に実施しています。
池田市・箕面市・豊中市・吹田市の一部地域で、早期療育が必要なお子さんの保護者の方は、ポータルサイトの療育センターエコルドにお気軽にお問い合わせください。