「できない」を叱らない。子どもが挑戦できる環境づくりのコツ

「何回言ってもできない…」
「どうしてやろうとしないの?」
そんなふうに感じたとき、つい叱ったり、強く教え込もうとしたりしてしまうことはありませんか?
でも、子どもが本当に伸びるのは、「叱られたから」ではなく、「やってみたい!」という気持ちが育ったとき。
今回は、子どもたちが自然とチャレンジしたくなる環境づくりについて、家庭や療育現場でできる工夫をご紹介します。
叱ることが「挑戦する気持ち」をしぼませる
できないことに対して叱られると、子どもはどう感じるでしょう?
☑ 恥ずかしい
☑ 怖い
☑ 自信がなくなる
☑ 失敗を恐れるようになる
このような気持ちが積み重なると、「やってみよう」という意欲そのものがしぼんでしまいます。
「どうせできない」「怒られるくらいならやらない」という思考になってしまうのです。
「できる」「できない」ではなく「やってみる」を応援する
大人にできる大切なことは、「できたか」「できなかったか」だけを見るのではなく、
- 挑戦したこと
- 試行錯誤したこと
- 小さな一歩を踏み出したこと
これらを丁寧に見つけて、認めてあげることです。
子どもが「失敗しても大丈夫」「チャレンジしても怒られない」と思える環境が、次の挑戦につながります。
子どもが挑戦できる環境づくり5つのコツ
1.目標を小さく設定する
いきなり「全部できるようにしよう!」ではなく、
「今日は靴をそろえるだけでOK」など、ハードルを下げた目標を設定します。
達成感を積み重ねることが大切です。
2.結果より「過程」をほめる
「うまくいったかどうか」ではなく、
「やろうとしたこと」「最後までがんばったこと」をほめましょう。
「できた/できない」で評価しないことで、挑戦への心理的ハードルが下がります。
3.選べる場面をつくる
「どっちをやってみたい?」
「先にやるのはこれとこれ、どっちがいい?」
選択肢を与えることで、「自分で決めた」という主体性を育むことができます。
4.失敗してもフォローする
失敗したときにこそ、「がんばったね」「次どうする?」と声をかけましょう。
失敗を“悪いこと”にしないことが、挑戦を続けるための安心感につながります。
5.大人も「完璧じゃなくていい」と伝える
大人自身が、「失敗しながらやってるよ」「最初はうまくいかなかったけど続けたんだよ」と伝えることで、子どもは「失敗してもいいんだ」と自然に受け止められるようになります。
療育現場でも「挑戦」を支える関わりを
療育センターエコルドでも、子どもたちが安心して挑戦できるように、
- 個々に合わせたスモールステップの目標設定
- できた過程を丁寧に認める声かけ
- 「楽しかった!」という気持ちを大切にする支援
を心がけています。
子ども自身が「できた!」と感じる体験を重ねることが、自己肯定感の土台になり、将来の社会参加や自立へとつながっていきます。
まとめ
子どもが「できない」とき、
それは「まだその準備が整っていないだけ」かもしれません。
☑ 叱るより、挑戦した勇気を認める
☑ 結果より、過程や努力を大切にする
☑ 失敗も含めて、成長のプロセスと捉える
そんな関わりが、子どもたちの「やってみたい!」を育てていきます。
大人のまなざしひとつで、子どもの未来はもっと広がるのです。
保護者の方へのご案内
大阪府池田市にある療育センターエコルドでは、乳幼児期を専門とする児童発達支援を中心に1日20名の乳幼児に対して、集団活動や個別支援を通じて、専門性ある早期療育を提供しています。
また、送迎も施設から30分圏内を目安に実施しています。
池田市・箕面市・豊中市・吹田市の一部地域で、早期療育が必要なお子さんの保護者の方は、ポータルサイトの療育センターエコルドにお気軽にお問い合わせください。