多動で落ち着きがない子どもと向き合うために

「うちの子、なんでこんなに落ち着きがないの?」と感じたら
「いつも動き回って目が離せない」「話を最後まで聞けない」「友達とのトラブルが絶えない」。
子どもの落ち着きのなさに、どう接していいのか悩んでいませんか?
保育園や家庭でよく見られるこうした行動。
「育て方が悪かったのかも」「うちだけおかしいのかな」と自分を責めてしまう保護者も少なくありません。
でも実は、その“落ち着きのなさ”は、子ども自身の「困っている」サインかもしれません。
まずは、そこに気づくことが、子どもとの関係を変える第一歩です。
なぜ落ち着きがないの?背景にある“困りごと”
多動傾向のある子どもは、「じっとする」「待つ」「話を最後まで聞く」などの行動が難しいことがあります。
それは性格やしつけの問題ではなく、発達特性が関係している可能性があります。
松山郁夫氏(2009年)の研究では、ADHD傾向のある幼児と接する保育士が心がけている姿勢として、以下の3点が挙げられています。
- 気持ちの尊重:「なんでそうしたの?」ではなく「どうしたかったの?」と問いかける
- わかる働きかけ:曖昧な指示を避け、視覚的・具体的に伝える
- 向かい合っての交流:上からではなく、子どもと同じ目線で関わる
このような関わりが、子どもに「わかってもらえた」という安心感を与え、少しずつ行動の安定につながっていきます。
今日からできる!家庭でのサポート3つの工夫
1. 行動の“見通し”を伝える
「あと5分でお風呂だよ」「次は絵本読むよ」と、次の予定をあらかじめ伝えることで、子どもは不安になりにくくなります。
2. 小さな成功体験を言葉にする
「ちゃんと座ってたね」「自分で準備できたね」など、できたことをすぐに、具体的に伝えてあげましょう。
3. 感情に“名前”をつけてあげる
「怒ってたんだね」「悲しかったのかな」など、言葉で気持ちを整理できるようサポートします。
まとめ:子どもの「困っている」に寄り添う関わりを
多動や落ち着きのなさは、「子ども自身が困っている」というメッセージかもしれません。
叱る前に、「どうしたのかな?」と一緒に考えてみることが、信頼関係を築く第一歩です。
保護者の関わり方が変わると、子どもの行動も、少しずつ変わっていきます。
一人で抱え込まず、支援を受けながら一緒に成長を見守っていきましょう。
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