3歳過ぎてトイレトレーニングが全く進まないとき

3歳健診で、保健師から質問されました。おむつは取れましたか?トイレでおしっこできますか?どちらもまだですと答えると、そろそろ取れるといいですね、頑張ってくださいと言われました。
頑張っています。何度も頑張っています。でも、全く進みません。トイレに座らせようとすると、嫌がって泣きます。おしっこが出る前に教えてくれることもありません。トイレに誘っても、イヤ!と拒否されます。
周りの子は、もうおむつが取れています。パンツで過ごしています。我が子だけが、まだおむつです。幼稚園の入園が迫っています。おむつのままで入園できるのでしょうか。このまま小学校に上がったらどうしよう。焦りと不安でいっぱいです。
トイレトレーニングが進まない。これは、単なるしつけの問題ではなく、発達に関わる問題であることもあります。3歳という時期に気づけたことは、適切な支援を始めるチャンスです。焦らず、お子さまに合った方法で、トイレの自立を目指しましょう。
3歳で期待される排泄の自立
昼間のおむつが取れる時期
一般的に、昼間のおむつが取れるのは、2歳〜3歳頃です。
個人差が大きく、2歳で取れる子もいれば、4歳近くまでかかる子もいます。3歳健診の時点で、おむつが取れている子もいれば、まだの子もいます。3歳で取れていなくても、必ずしも問題があるわけではありません。
トイレでおしっこができる
3歳頃には、トイレでおしっこができるようになることが期待されます。
おしっこが出そうだと分かる、保護者に教える、トイレまで我慢できる、トイレで排泄できる。これらができるようになります。
夜のおむつはまだ
昼間のおむつが取れても、夜のおむつが取れるのは、もう少し先です。
夜のおむつが取れるのは、4歳〜6歳頃が多いです。3歳で夜のおむつが取れていなくても、心配する必要はありません。
就園に向けた課題
4月から幼稚園や保育園に入園を控えている場合、トイレの自立は重要な課題です。
多くの園では、おむつが取れていることが望ましいとされます。完全に取れていなくても、トイレに座れる、おしっこを教えられる、などができると良いでしょう。
トイレトレーニングとは
排泄の自立を目指す過程
トイレトレーニングとは、おむつから卒業し、トイレで排泄できるようになるための訓練です。
おしっこやうんちが出ることを自覚する、出そうになったら教える、トイレまで我慢する、トイレで排泄する、拭く、流す、手を洗う。これらの一連の行動を身につける過程です。
発達の準備が必要
トイレトレーニングを始めるには、いくつかの発達の準備が必要です。
膀胱におしっこを溜められる、おしっこが出る感覚が分かる、2〜3時間おしっこの間隔が空く、トイレまで歩いて行ける、ズボンを上げ下げできる、簡単な言葉で伝えられる。これらができて初めて、トイレトレーニングが可能になります。
個人差が大きい
トイレトレーニングの進み方には、非常に大きな個人差があります。
すぐに取れる子もいれば、時間がかかる子もいます。夏にすぐ取れる子もいれば、季節は関係ない子もいます。その子のペースがあることを理解することが大切です。
おむつが取れない理由
発達の準備ができていない
トイレトレーニングに必要な発達の準備ができていない場合、おむつは取れません。
おしっこが出る感覚が分からない、膀胱に溜められない、言葉で伝えられない。準備ができていないのに無理に進めても、失敗ばかりでお子さまも保護者もストレスになります。
知的発達の遅れ
知的発達が遅れている場合、トイレトレーニングも遅れることがあります。
おしっこが出る感覚を理解する、トイレの手順を覚える、これらには一定の認知能力が必要です。発達全体がゆっくりの場合、トイレの自立もゆっくりになります。
自閉スペクトラム症の特性
自閉症のお子さまは、トイレトレーニングが難しいことがあります。
変化を嫌う、新しいことを受け入れにくい、感覚過敏がある。おむつという慣れた感覚から、トイレという新しい感覚への変化を嫌がることがあります。また、トイレという環境が苦手なこともあります。
感覚過敏
感覚過敏があると、トイレトレーニングが難しくなります。
便座の冷たさが嫌、座る感覚が嫌、トイレの音が怖い、狭い空間が怖い。感覚的な理由で、トイレを拒否することがあります。
トイレへの恐怖や不安
トイレに対して、恐怖や不安がある場合もあります。
水が流れる音が怖い、便器に落ちそうで怖い、暗くて怖い。一度怖い思いをすると、トイレを嫌がるようになることがあります。
運動面の課題
トイレに必要な運動能力が育っていない場合もあります。
便座に座る、ズボンを上げ下げする、拭く。これらには、一定の運動能力が必要です。運動発達が遅れている場合、トイレの自立も遅れます。
言葉の遅れ
言葉が遅れていると、おしっこを伝えられません。
おしっこ出る、と言葉で伝えられない場合、身振りで伝える、泣いて伝えるなど、他の方法が必要になります。言葉の発達も、トイレトレーニングに影響します。
家庭でできるトイレトレーニング
準備ができてから始める
無理に早く始める必要はありません。
おしっこの間隔が2〜3時間空く、おしっこが出たことを教える、簡単な指示が理解できる。これらができてから始めることが大切です。準備ができていないのに始めても、失敗ばかりでお子さまの自信を失わせます。
トイレに慣れる
いきなり排泄させようとせず、まずトイレに慣れることから始めます。
トイレを見せる、座らせてみる(服を着たまま、おむつのまま)。トイレは怖くない場所だと分かってもらいます。好きなキャラクターのポスターを貼る、音楽を流すなど、楽しい空間にする工夫も効果的です。
定期的にトイレに誘う
おしっこの間隔を観察し、定期的にトイレに誘います。
起きた後、食事の後、お出かけの前など、タイミングを決めて誘います。出なくても、座る練習になります。嫌がる時は無理強いせず、タイミングを変えてみます。
出たら大げさに褒める
トイレで少しでも出たら、大げさに褒めます。
すごい!できたね!と笑顔で喜ぶ。シールを貼る、ご褒美をあげるなど、できたら良いことがあると分かってもらいます。
失敗しても叱らない
失敗しても、絶対に叱りません。
大丈夫だよ、次は教えてねと優しく声をかけます。叱られると、排泄そのものを我慢するようになったり、トイレを嫌いになったりします。
パンツを試してみる
準備ができたら、パンツを試してみます。
家の中だけ、短時間だけ、から始めます。濡れた感覚が分かることで、教えるようになることもあります。ただし、失敗を叱らないことが前提です。
絵本や動画を活用
トイレの絵本や動画を見せることも効果的です。
トイレってこうするんだ、と視覚的に理解できます。好きなキャラクターがトイレをしている絵本なら、興味を持ちやすくなります。
焦らず気長に
トイレトレーニングは、焦らず気長に取り組むことが大切です。
今日できなくても、明日できるかもしれません。1週間進まなくても、ある日突然できることもあります。お子さまのペースを尊重し、焦らず待つことが重要です。
専門家に相談するタイミング
3歳半を過ぎても全く進まない時
3歳半を過ぎても、トイレトレーニングが全く進まない場合は、相談を考えましょう。
おしっこの感覚が全くない、トイレを極端に嫌がる、発達全体が遅れている。このような場合、専門家の意見を聞くことが大切です。
就園を控えている時
4月から幼稚園や保育園に入園を控えている場合、早めの相談が有効です。
就園までに少しでも進めたい、園での対応を相談したい。専門家や園と連携することで、スムーズな就園につながります。
他の発達の遅れも見られる時
トイレだけでなく、言葉の遅れ、運動の遅れ、社会性の遅れなど、他の発達の遅れも見られる場合は、相談が必要です。
全体的な発達支援が必要な場合、トイレトレーニングもその一部として支援を受けられます。
感覚過敏が強い時
トイレの音、便座の感触、狭い空間などに、強い感覚過敏がある場合は、相談が有効です。
感覚過敏への対応方法を、専門家から学べます。環境調整の工夫も教えてもらえます。
保護者がストレスを感じている時
トイレトレーニングで、保護者自身がストレスを感じている場合も、相談のタイミングです。
焦り、イライラ、周りと比べて落ち込む。そのような気持ちを、専門家や同じ悩みを持つ保護者と共有することで、楽になることがあります。
療育でのトイレトレーニング支援
発達段階に合わせた支援
療育では、お子さまの発達段階に合わせた、無理のないトイレトレーニングを行います。
まだ準備ができていない場合は、準備を整える支援から始めます。おしっこの感覚を育てる、言葉で伝える練習をする、トイレに慣れる。段階的に進めます。
視覚支援を活用
絵カードや写真を使った視覚支援が効果的です。
トイレの手順を絵で示す、おしっこが出たら教える絵カードを使う。視覚的に分かることで、理解しやすくなります。
感覚過敏への配慮
感覚過敏があるお子さまには、配慮が必要です。
便座カバーをつける、音を小さくする、明るくする、好きな音楽を流す。お子さまが安心できる環境を作ることで、トイレへの抵抗が減ります。
スモールステップで
いきなり完璧を目指さず、スモールステップで進めます。
トイレに入れたら褒める、座れたら褒める、少しでも出たら褒める。小さな成功を積み重ねることで、自信がつきます。
保護者への助言
療育では、保護者にも具体的な助言ができます。
家庭でのトイレトレーニングの進め方、声かけの仕方、環境の整え方。専門家からアドバイスを受けることで、家庭でも効果的に進められます。
早期療育の実際の効果
事例1:3歳で療育開始、半年でおむつが取れた
3歳健診で、トイレトレーニングが全く進んでいないと指摘されました。トイレに座ることも拒否し、おしっこを教えることもありませんでした。
保護者は、このまま就園できるのか心配で、療育施設に相談しました。発達検査の結果、全体的に発達が少し遅れていることが分かりました。
療育では、まずトイレに慣れることから始めました。好きなアンパンマンのポスターをトイレに貼り、楽しい場所にしました。服を着たまま、座る練習をしました。
2ヶ月後、トイレに座れるようになりました。3ヶ月後、トイレで少しおしっこが出ました。大げさに褒めると、お子さまは嬉しそうでした。
半年後、昼間のおむつが取れました。就園前に間に合い、保護者は安心して入園できました。保護者は、療育で段階的に進めてもらえた、焦らず進められたことが良かったと語っていました。
事例2:3歳2ヶ月で療育開始、感覚過敏への配慮で進んだ
3歳2ヶ月の時点で、トイレを極端に嫌がり、全く進みませんでした。トイレに近づくだけで泣いて嫌がりました。
療育施設に相談し、発達検査とともに、感覚の評価も受けました。その結果、聴覚過敏があり、トイレの水の音が怖いことが分かりました。
療育では、水の音を小さくする工夫をしました。流す時は別の部屋に行く、音楽をかけて音を紛らわすなど。また、便座の冷たさも嫌がっていたため、便座カバーをつけました。
環境を整えることで、トイレへの抵抗が減りました。3ヶ月後、トイレに座れるようになりました。半年後、おしっこを教えるようになり、1年後にはおむつが取れました。
保護者は、感覚過敏が原因だと分からず無理に進めていた、専門家に相談して原因が分かって良かったと語っていました。
事例3:3歳で療育開始、時間はかかったが就学前に自立
3歳健診で、トイレトレーニングが進まないことに加え、言葉の遅れ、社会性の遅れも指摘されました。
療育を始め、全体的な発達支援を受けました。トイレトレーニングも、その一部として取り組みました。視覚支援を使い、トイレの手順を絵で示しました。
進み方はゆっくりでした。4歳になってもまだおむつでしたが、少しずつトイレで成功する回数が増えました。5歳になる頃、ようやく昼間のおむつが取れました。
時間はかかりましたが、就学前には完全に自立できました。保護者は、焦らず見守ることができた、療育で励まされたと語っていました。
おむつが取れなくても焦らない
3歳過ぎてもおむつが取れない。周りの子はもう取れている。焦る気持ちは、よく分かります。でも、焦りは逆効果です。
おむつが取れる時期には、大きな個人差があります。2歳で取れる子もいれば、4歳、5歳までかかる子もいます。発達がゆっくりのお子さまは、トイレの自立もゆっくりです。でも、いつかは必ず取れます。
大切なのは、お子さまの発達に合わせて、無理なく進めることです。準備ができていないのに無理に進めても、失敗ばかりでお子さまの自信を失わせます。保護者もストレスになります。
焦らず、気長に、お子さまのペースで。そして、一人で悩まず、必要なら専門家の力を借りる。トイレトレーニングは、発達支援の一部です。全体的な発達を促す中で、自然にトイレも自立していきます。
3歳で取れていなくても、4歳で取れればいい。4歳で取れなくても、5歳で取れればいい。就学前に取れれば、全く問題ありません。その子のペースを尊重し、焦らず見守りましょう。
療育センターエコルドで、トイレトレーニングの支援も
大阪府池田市にある療育センターエコルドは、3歳のお子さまにも対応している療育施設です。
トイレトレーニングが進まないというお子さまに対して、児童発達支援の5領域の一つである健康・生活領域の支援として、発達段階に合わせたトイレトレーニングの支援を提供しています。感覚過敏への配慮、視覚支援の活用、スモールステップでの進め方など、一人ひとりに合わせた方法で支援します。
公認心理師による専門的な支援、田中ビネー・ヴァインランドなどの発達検査で客観的に発達段階を把握、5領域をバランスよく育てるプログラムの中でトイレトレーニングも支援、保護者への丁寧なアドバイス。就園前、就学前のトイレの自立を、総合的にサポートします。
3歳過ぎてもおむつが取れない、トイレトレーニングが進まなくて心配な方、就園前に自立させたい方は、ぜひ療育センターエコルドにご相談ください。
焦らず、お子さまのペースで。トイレの自立を、エコルドが全力でサポートします。
療育センターエコルド お問い合わせ
- 電話:072-735-7332
- Web予約:https://portal.d2i.jp/contact/
- 所在地:大阪府池田市石橋3-1-11 大空第二ビル1階
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お気軽にお問い合わせください。焦らず、お子さまのペースで。お子さまの成長を、一緒に支えましょう。