じっとできない。5秒も座れない。。。

お子さまがじっとしていることが全くできず、食事中も椅子に座っていられなくて立ち上がって歩き回ってしまう、絵本を読もうとしても5秒も座っていられずにどこかへ行ってしまったり、常に動き回っていて一瞬も休まず、保護者が追いかけ続けて疲れ果ててしまうというご相談をよくいただきます。幼稚園でも座っていられないため、朝の会や給食の時間もすぐに立ち歩いてしまい、先生から注意されることが多く、他の子と違って落ち着きがなさすぎて心配だという保護者の方が、とても多くいらっしゃいます。
寝ている時以外は常に動いていて、家の中を走り回ったり飛び跳ねたり、危ないことをするので目が離せず、買い物に行っても走り回るため連れて行くのが大変で、このまま落ち着くことができないのか、小学校に入ってから授業中に座っていられるのかという不安も大きいというお気持ち、本当によく分かります。
じっとできない、5秒も座れないという状況は、発達障害のお子さま、特にADHDのお子さまに非常に多く見られる特性ですが、適切な対応と支援によって少しずつ落ち着く力は育ちますので、焦らずに段階的に進めていくことが大切です。
じっとできない理由
ADHDの多動性
ADHDの主な特性の一つが多動性で、脳の特性として動いていたいという欲求が非常に強く、じっとしていることが苦痛に感じられるため、常に動き続けてしまいます。
前庭感覚を求めている
体を動かすことで得られる前庭感覚(バランス感覚や動きの感覚)を求めており、走る、跳ぶ、回るという動きによって感覚を満たそうとしているため、動くこと自体が心地よく必要なのです。
固有感覚を求めている
筋肉や関節からの感覚である固有感覚を求めており、体を動かすことで自分の体の位置や動きを感じたいという欲求があるため、常に動いていないと落ち着かないのです。
注意の持続が難しい
一つのことに注意を向け続けることが難しく、すぐに他のことが気になってしまうため、座っていても周りのものが気になり、気になったものに引き寄せられて動いてしまいます。
エネルギーが有り余っている
体力やエネルギーが有り余っており、発散する場所や時間が足りないため、家の中でも外でも常に動き回ることでエネルギーを発散させようとしています。
座っている意味が理解できない
なぜ座っていなければいけないのか、座っていることの意味が理解できていないため、座る必要性を感じておらず、動きたいという欲求のまま動いてしまいます。
退屈
座ってじっとしていることが退屈で、刺激が足りないため、動くことで刺激を求めており、動き回ることで退屈を紛らわせようとしています。
家庭でできる落ち着く力を育てる方法
体を動かす時間をたっぷり取る
まず十分に体を動かす時間を確保することで、公園で思い切り走らせる、トランポリンで跳ばせる、ボール遊びをするなど、エネルギーを発散させる時間を毎日たっぷり取ることで、発散した後は少し落ち着けるようになります。
短い時間から座る練習
最初から長時間は無理なので、5秒座れたらOKという短い時間から始めることで、タイマーを使って5秒、10秒、20秒と少しずつ座る時間を延ばしていき、座れたらたくさん褒めることで成功体験を積みます。
座る時に体を固定する
座っている時に体を固定できるものを使うことで、クッションで挟む、足置き台を使う、椅子にベルトをつけるなど、体が固定されると落ち着きやすくなることがあります。
手や口を使える活動を用意する
座っている時に手や口を使える活動を用意することで、粘土をこねる、シールを貼る、ガムを噛む、ストローで息を吹くなど、手や口を使うと集中でき、座っていやすくなります。
視覚的に座る時間を示す
座る時間を視覚的に見えるようにすることで、砂時計やタイマー、時計を見せて、これが終わるまで座ろうねと示すと、見通しが持てて座りやすくなります。
座る理由を説明する
なぜ座らなければいけないのか、理由を具体的に説明することで、ご飯を食べるため、絵本を読むため、お話を聞くためと、座る目的を伝えると理解しやすくなります。
動いてもいい時間を作る
座る時間と動いてもいい時間をメリハリをつけることで、5分座ったら5分走っていいよというように、動く時間も保証することで、座る時間を我慢できるようになります。
感覚グッズを活用する
座っている時に感覚を満たせるグッズを使うことで、フィジェットトイ(手で遊べる小さなおもちゃ)、重いひざ掛け、クッションなど、感覚を満たしながら座れるものを活用します。
ルーティンを作る
座る時間をルーティンに組み込むことで、朝ごはんの時は座る、絵本タイムは座るというように、毎日同じパターンにすると習慣になり、座りやすくなります。
褒めて認める
少しでも座れたら大いに褒めることで、5秒座れたね、すごい、10秒も座れたね、頑張ったねと、小さな成功を見逃さず認めることで、座ることが良いことだと学習します。
環境を整える
気が散るものを減らして集中できる環境を作ることで、テレビを消す、おもちゃを片付ける、静かな場所を選ぶなど、集中しやすい環境にすると座りやすくなります。
無理強いしない
どうしても座れない時は無理強いせずに、今日は3秒でもいいという柔軟な対応をすることで、無理強いすると座ることが嫌いになってしまうので、できる範囲で進めることが大切です。
専門家に相談するタイミング
日常生活に大きな支障がある時
全く座れないために食事ができない、絵本が読めない、外出できないなど、日常生活に大きな支障がある場合は、早めの相談が必要になります。
集団生活で困難がある時
幼稚園や学校で座っていられず、集団活動に参加できない、授業についていけない場合は、集団適応への支援が必要です。
怪我が多い時
常に動き回って転んだりぶつかったりして怪我が多い場合は、安全を守るためにも相談が必要です。
他のADHD症状も見られる時
多動だけでなく、衝動性や不注意など他のADHD症状も見られる場合は、総合的な支援が必要になります。
療育での多動への支援
感覚統合療法
療育では感覚統合療法が非常に効果的で、トランポリンやブランコ、平均台、マットなど体を使う活動で前庭感覚や固有感覚を満たすことで、感覚が満たされると落ち着きやすくなり、座る力も育っていきます。
段階的な座る練習
短い時間から段階的に座る練習をすることで、最初は3秒、次は5秒、10秒、30秒と少しずつ時間を延ばしていき、タイマーを使いながら視覚的に示すことで、成功体験を積み重ねて自信をつけます。
構造化された環境
療育では構造化された環境で活動することで、座る場所が決まっている、活動の流れが決まっている、見通しが持てる環境だと、落ち着いて座りやすくなります。
集中できる活動の提供
お子さまが興味を持てる活動を提供することで、好きな遊び、楽しい活動であれば、多動があっても集中して座れることがあるので、興味を引く活動を見つけます。
ストップ&ゴーゲーム
止まる練習を遊びの中で行うことで、音楽が止まったら止まる、笛が鳴ったら止まるというゲームで、楽しみながら止まる力を育てます。
小集団での練習
小集団療育では少人数で座る練習ができることで、2〜4人の少人数だと刺激が少なく座りやすく、友達が座っている姿を見ることも学びになります。
ソーシャルスキルトレーニング
座ることをソーシャルスキルとして教えることで、みんなで座る時は座る、先生のお話を聞く時は座るというルールを、具体的に教えます。
成功体験を積む
少しでも座れた経験を積むことで、小さな成功を見逃さず褒めることで自信がつき、座ることへの抵抗が減り、少しずつ座れる時間が延びていきます。
保護者への具体的な指導
療育では家庭でできる体の動かし方、座る練習の進め方、感覚グッズの使い方、環境の整え方など具体的な方法を専門家から学べるので、保護者が家庭で実践できることが最も重要になります。
落ち着く力は育つ
じっとできない、5秒も座れないというお悩み、本当によく分かります。
でも、知っておいていただきたいのは、落ち着く力は育つということです。今は全く座れなくても、適切な対応と支援によって、少しずつ座れる時間は延びていきます。
大切なのは、体を動かす時間をたっぷり取ること、短い時間から座る練習をすること、視覚的に時間を示すこと、座る理由を説明すること、感覚グッズを活用すること、褒めて認めること、無理強いしないことです。そして何より、焦らないこと、小さな進歩を喜ぶこと、一人で抱え込まずに専門家の力を借りることです。
落ち着く力が育つと、食事がしっかり食べられるようになり、絵本が読めるようになり、集団活動に参加できるようになり、小学校でも授業を受けられるようになります。保護者も追いかけ回すことが減り、楽になります。
焦らないでください。少しずつ、落ち着く力を育てていきましょう。今日は3秒座れた、明日は5秒座れた、来週は10秒座れた。必ず進歩します。その可能性を信じて、今から取り組み始めましょう。
療育センターエコルドで、落ち着く力を育てる支援を
大阪府池田市にある療育センターエコルドは、多動に悩むお子さまとご家族を支援する療育施設です。
じっとできない、5秒も座れないというお子さまに対して、小集団療育と集団療育を組み合わせた専門的な支援を提供しています。感覚統合療法で感覚を満たし、段階的に座る練習をし、構造化された環境で落ち着きやすくし、ストップ&ゴーゲームで止まる力を育て、小集団で実際に座る経験を積みます。
公認心理師による専門的な支援、田中ビネー・ヴァインランドなどの発達検査で客観的に状態を把握、児童発達支援の5領域をバランスよく育てるプログラム、リハビリ専門職が開発したデジリハで楽しく訓練、多動への専門的支援、保護者への丁寧なフィードバックと家庭での対応方法の助言によって、落ち着く力を育てる総合的な支援でお子さまとご家族の生活をサポートします。
じっとできなくて困っている方、5秒も座れない方は、ぜひ療育センターエコルドにご相談ください。
感覚統合療法と段階的な練習で、落ち着く力を育てる支援を、エコルドが全力でサポートします。
療育センターエコルド お問い合わせ
- 電話:072-735-7332
- Web予約:https://portal.d2i.jp/contact/
- 所在地:大阪府池田市石橋3-1-11 大空第二ビル1階
発達検査実施/見学随時受付/多動への支援/感覚統合療法/
お気軽にお問い合わせください。落ち着く力は育ちます。お子さまの多動を、一緒にサポートしていきましょう。