乳幼児期の発達支援が未来を変える!中山先生と田中先生が語る、専門的療育の重要性

こんにちは!本日は「療育センターエコルド」(大阪府池田市)のセンター長、中山のぞみ先生と作業療法士チーム長の田中先生に、乳幼児期の発達支援についてお話を伺います。療育の現場で日々感じることや、専門的な支援の重要性について、保護者の方々が知りたい具体的な情報をお届けします。
ファシリテーター:「まずは、中山先生、最近の相談件数についてですが、以前に比べて保護者の方々からの発達に関する不安や質問が増えていると聞きます。その背景には何があるのでしょうか?」
中山先生:「そうですね。近年、保護者の方々の発達支援に対する意識が非常に高くなっています。例えば、『うちの子が他の子どもよりも少し言葉が遅れている気がする』『集団で遊ぶのが苦手なのでは?』といった質問をよくいただきます。こうした不安は、昔よりも早い段階で出てくるようになっている印象です。保護者の方々が情報を積極的に収集し、早期にサポートを求めるようになったことが背景にあると思います。」
ファシリテーター:「なるほど。確かに、ネットやSNSでの情報が身近にあると、不安を感じやすくなる一方で、早めに気づいて専門家に相談できるというメリットもありますね。田中先生、作業療法士の視点から、こうした早期介入の重要性についてお話しいただけますか?」
田中先生:「はい、乳幼児期の発達は特に早く、この時期の経験が後々の発達に大きく影響を与えることが分かっています。感覚統合や運動機能の発達は、子どもが外界をどのように理解し、どのようにコミュニケーションを取っていくかに深く関わっています。例えば、感覚過敏があるお子さんの場合、適切な介入がなければ、社会生活で困難を感じやすくなることが多いんです。私たち作業療法士は、こうした発達の遅れや困難に早く気づき、対応することで、二次障害を防ぐ役割を果たしています。」
ファシリテーター:「なるほど。具体的に作業療法士としてどのような支援を提供しているのでしょうか?『療育センターエコルド』では、どのようなプログラムが用意されているのか、少しご紹介いただけますか?」
田中先生:「エコルドでは、まず初回の相談でお子さんの発達状況を細かく評価し、その上で個別の支援プランを作成します。例えば、運動機能が遅れているお子さんには、バランスをとる訓練や手先の器用さを高める訓練を、感覚統合に問題があるお子さんには、特定の感覚に対する過敏さを減らすためのアプローチを行います。また、集団活動を通じて社会性を育むプログラムも併せて実施しており、子どもたちが楽しく学べる環境を整えています。」
ファシリテーター:「中山先生、保護者の方からの質問で多いのは、具体的にどんなサインが発達支援の必要性を示しているか、という点かと思いますが、どのような点に注意すべきか教えていただけますか?」
中山先生:「保護者の方々が気にされるポイントとしては、言葉の発達の遅れや対人関係の問題が多いです。例えば、2歳を過ぎても単語が増えない、3歳になっても会話が成り立たないといった場合、何かしらの発達支援が必要かもしれません。また、集団の中で一人で遊ぶことが多かったり、指示に対する反応が遅い場合もサインの一つです。気になることがあれば、早めに相談していただくのが良いですね。」
ファシリテーター:「具体的なサインがわかると、保護者の方も気づきやすくなりますね。田中先生、こうしたサインに対して、作業療法ではどのような介入を行っているのでしょうか?」
田中先生:「作業療法では、まずその子どもの強みと課題を明確にします。そして、遊びや運動を通して、日常生活に必要なスキルを少しずつ伸ばしていくんです。例えば、手先の不器用さがある子どもには、ブロック遊びやビーズの紐通しなど、楽しい活動を通して手指の巧緻性を高めます。また、感覚過敏がある子どもには、少しずつ触覚や聴覚への刺激に慣れていくようにプログラムを組みます。家庭でもできる簡単なアプローチとしては、親御さんが一緒に遊びの中で少しずつ課題に取り組むことが大切です。」
ファシリテーター:「例えば、感覚統合療法や運動の訓練といった方法を使うと、どのような改善が見込まれるのでしょうか?」
田中先生:「感覚統合療法では、特定の感覚に対する過敏さや鈍感さを調整することで、子どもがよりリラックスして環境に適応できるようになります。運動療法では、バランスや筋力を鍛えることで、歩行や遊びに必要な運動スキルを高めます。これにより、子どもたちは日常生活での動作がスムーズになり、自己肯定感も高まっていくことが多いですね。」
ファシリテーター:「中山先生、親としては、療育を受けさせたい気持ちはあっても、具体的な流れがわからなかったり、料金面で不安があったりする方も多いと思います。『療育センターエコルド』では、どのようなサポート体制が整っているのでしょうか?」
中山先生:「まず、保護者の方が気軽に相談できる体制を整えています。『エコルド』では、初回相談を通じてお子さんの発達状況を確認し、その上で必要なサポートを提案しています。また、料金に関しても市町村から交付される受給者証を利用して負担が軽減されます。具体的には、世帯収入に応じて上限額が決まっており、0円、4,600円、または37,200円のいずれかです。さらに、幼児教育無償化の対象となる3歳〜5歳の子どもは、費用が0円で療育を受けることができるため、多くの方にとって安心して利用できると思います。」
ファシリテーター:「費用の面でも安心できるというのは大事なポイントですね。田中先生、これまでの支援を通じて、特に成功を感じたエピソードなどがあれば教えていただけますか?」
田中先生:「あるお子さんの例ですが、感覚統合の問題で、触覚過敏が強く、洋服のタグを嫌がったり、手が汚れることを極端に嫌がることがありました。最初は触れることすら難しかったのですが、少しずつ感覚へのアプローチを行い、数ヶ月後には自ら砂遊びを楽しむまでに改善しました。こうした成功体験を通して、子どもたちが自信を持ち、社会の中で自分を表現できるようになるのを目の当たりにするのは、作業療法士として非常にやりがいがあります。」
ファシリテーター:「とても参考になりますね。最後に、中山先生から保護者の方々に向けて、発達支援を考えているけれど一歩踏み出せない方にメッセージをいただけますか?」
中山先生:「発達支援は、子どもだけでなく、家族全体をサポートするものです。最初は不安な気持ちや戸惑いもあるかもしれませんが、早期に適切な支援を受けることで、子どもたちの成長が驚くほどスムーズになります。お子さん一人ひとりに合った支援を提供できるよう、私たちも全力でサポートしますので、ぜひ一度相談に来ていただければと思います。」
ファシリテーター:「ありがとうございます!中山先生、田中先生、今日は貴重なお話をありがとうございました。皆さんもぜひ『療育センターエコルド』(大阪府池田市)での専門的なサポートを体験してみてくださいね。」
まとめ
今回の対談では、「療育センターエコルド」がどのように乳幼児期の発達支援に取り組んでいるか、具体的な支援内容やその重要性について語っていただきました。お子さまの発達に不安を感じたら、早めに専門家に相談し、適切なサポートを受けることが未来を大きく変える鍵となります。