ADHDとASDの違いとは?

こんにちは!発達障害について話題に上がることが多くなった今、特に「注意欠如・多動症(ADHD)」と「自閉スペクトラム症(ASD)」の違いについて気になる方も多いのではないでしょうか?
今回は、ADHDとASDの特徴や違い、そしてそれぞれの子どもたちへの対応方法について、できるだけわかりやすくお話しします。
【ADHDってどんな特徴があるの?】
ADHDは「注意欠如・多動症」という名前の通り、以下のような特性が挙げられます。
①集中力が続きにくい
忘れ物が多かったり、一つのことに集中するのが難しかったりします。たとえば、おもちゃで遊んでいても他のことに目移りしてしまうことがよくあります。
②じっとしていられない
手足をバタバタさせたり、席に座っているのが苦手だったりします。こうした特性が幼稚園や保育園で目立つことがあります。
③衝動的に動いてしまう
順番を守るのが難しかったり、つい口を出してしまう場面も。怒られることが多くなると自己肯定感に影響することもあります。
ADHDの特性は、見た目には「元気な子」という印象を持たれることもありますが、本人にとっては苦労している部分も多いんですよね。
【ASDの特徴はどう違うの?】
ASD(自閉スペクトラム症)は、次のような特性がよく見られます。
①コミュニケーションが難しい
お友達と遊ぶとき、相手の気持ちを汲むのが苦手なことがあります。「どうして怒っているの?」と聞かれても、表情や言葉だけでは判断できないことも。
②特定のものにこだわる
同じ道を通らないと嫌だったり、特定の遊びに夢中になりすぎたりします。このこだわりは本人にとって大切なルールの一部なのです。
③感覚が敏感または鈍感
大きな音が苦手だったり、特定の触感を嫌がるなど、感覚の特性が目立つ場合もあります。
ASDの子どもたちは、ひとりひとり全然違う個性を持っています。同じASDという診断でも、その子に合わせた対応が大切になります。
【ADHDとASDの違い】
では、この2つの発達障害の違いを簡単にまとめてみましょう!
- ADHDは「注意力」「多動性」「衝動性」に課題があり、ASDは「コミュニケーション」「こだわり」「感覚の特性」が中心です。
- ADHDの子どもは、話すことは得意でも内容が散漫になりがち。一方、ASDの子どもは、特定の話題に固執したり、会話のキャッチボールが難しい場合があります。
- 感覚の問題は、ASDでは顕著に表れやすく、ADHDではあまり目立たないことが多いです。
【ADHDとASD、それぞれのサポート】
ADHDの子どもへのサポート
ADHDの子には、「目で見てわかる」工夫が効果的です。たとえば、タスクを1つずつ視覚的に示したり、短い時間で成功体験を積み上げられるように配慮すると良いでしょう。
また、興味のあることに集中している間は、無理に中断させないようにすると本人の満足感も高まります。
ASDの子どもへのサポート
ASDの子には、「視覚支援」や「ルーティン」を意識した対応が役立ちます。スケジュールを絵カードで示したり、特定のこだわりを尊重することが安心感につながります。さらに、無理に新しいことを押し付けるのではなく、少しずつ慣らしていくことも大切です。
【早期療育で広がる可能性】
ADHDやASDが疑われる場合、専門機関での早期療育が重要です。特に幼少期に適切なサポートを受けることで、将来的な二次障害のリスクを減らすことが期待できます。
大阪府池田市にある「療育センターエコルド」では、乳幼児期を対象とした専門的な集団活動や個別支援を行っています。池田市やその周辺にお住まいの方で早期療育が必要と感じる方は、ぜひ一度お問い合わせください!
【終わりに】
ADHDとASDの違いを理解することは、子どもたちの個性に寄り添うための第一歩です。無理に「普通」に合わせるのではなく、その子にとっての「居心地の良い環境」を整えていきましょう。
みなさんの育児が、少しでもスムーズで楽しいものになりますように!