鉛筆を持つのが苦手な子どもにできることは?筆圧を育む遊びとトレーニング

こんにちは!「うちの子、鉛筆をうまく持てなくて…」「書くのが苦手で筆圧が弱い」と悩む保護者の方も多いのではないでしょうか?
鉛筆をしっかり持って書く力は、手や指の筋力、器用さ、集中力など、さまざまな要素が関わるスキルです。
今回は、鉛筆を持つのが苦手な理由を探りながら、楽しく筆圧を育む遊びやトレーニング方法をご紹介します。
【鉛筆を持つのが苦手な理由】
鉛筆を持つのが難しい子どもには、いくつかの原因が考えられます。
①手や指の筋力不足
- 鉛筆をしっかり握るには、手や指の筋力が必要です。特に指先の力が弱い場合、持ち方が不安定になったり、筆圧が弱くなることがあります。
②微細運動の発達の遅れ
- 鉛筆を動かすには、細かい動きの調整(微細運動)が求められます。この発達が追いついていないと、滑らかに書くことが難しく感じられます。
③姿勢や体幹の安定性の問題
- 筆圧や鉛筆の持ち方には、座る姿勢や体幹の安定性も大きく関わっています。椅子に座ったときに体がぐらつくと、手元に力が入りにくくなります。
④感覚処理の課題
- 手や指の感覚が過敏だったり鈍感だったりすると、鉛筆を握る力加減がわからず、適切な筆圧を保つのが難しい場合があります。
⑤苦手意識
- 書くことに苦手意識を持つと、さらに練習が進まず、悪循環になることがあります。
【鉛筆を持つ力を育む遊びとトレーニング】
鉛筆の持ち方や筆圧を改善するためには、子どもが楽しみながら練習できる方法を取り入れることが大切です。
①手や指の筋力を鍛える遊び
- 洗濯ばさみ遊び:洗濯ばさみをつまむ動きは、鉛筆を持つときに必要な指の力を鍛えるのに最適です。色分けや数を数えるゲームにすると、さらに楽しく取り組めます。
- 粘土遊び:手でこねたり、細かい形を作ったりすることで、指先の器用さや力を養うことができます。細長いへびや小さなボールを作る練習がおすすめです。
- スポンジ絞り:水を含んだスポンジを絞る動作は、手全体の筋力を鍛えるのに効果的です。お風呂や水遊びの時間にも取り入れられます。
②微細運動を鍛えるトレーニング
- ビーズ通し:紐にビーズを通す作業は、指先の器用さを育てます。徐々に小さなビーズに挑戦すると、集中力も高まります。
- シール貼り:指先を使って小さなシールをはがして貼る動作を繰り返すことで、鉛筆をつかむ力を育てることができます。
③姿勢を整える練習
- バランス遊び:体幹を安定させるために、バランスボールに座ったり、片足立ちの練習を取り入れるのも効果的です。姿勢が安定すると、鉛筆を握る力も自然と向上します。
- 適切な机と椅子を用意する:足が床につき、肘が机の高さに合う椅子を使うことで、書くときの姿勢が整いやすくなります。
④筆圧を意識する遊び
- 砂や塗り絵を使う:砂に指やスティックで絵を描いたり、塗り絵をすることで、手先の力加減を練習できます。色を塗る際に「力を入れすぎないで塗ろうね」など、声をかけてあげると良いでしょう。
- 鉛筆を使ったゲーム:鉛筆でスタンプを押したり、点と点をつなぐ練習を通じて、筆圧を調整する感覚が養われます。
⑤子どもの成功体験を増やす
- 握りやすい鉛筆を使う:太めで滑りにくい鉛筆や、持つ位置がわかりやすい三角形の鉛筆を使用すると、子どもが持ちやすくなります。
- 練習後にたくさん褒める:書けたときや頑張ったときには、「すごいね!」「上手にできたね!」としっかり褒めて、自信を育てましょう。
【療育でできること】
家庭での取り組みと並行して、専門家のサポートを受けることも有効です。
①感覚統合療法
- 筆圧や鉛筆の持ち方に関係する感覚の課題に対して、感覚統合療法を通じてバランスを整えます。特に手指の感覚を刺激する遊びが効果的です。
②個別プログラムの提供
- 作業療法士によるトレーニングや、特別な器具を使った練習を取り入れることで、子どもの特性に合った支援が可能です。
【おわりに】
鉛筆を持つことや筆圧の調整は、焦らず少しずつ練習することで、必ず上達していきます。お子さんが楽しみながら取り組める環境を整え、成功体験を積み重ねることで、自信と意欲を育てていきましょう!
【保護者の方へ】
大阪府池田市にある「療育センターエコルド」では、鉛筆を持つのが苦手な子どもに向けて、楽しく取り組めるトレーニングを提供しています。
作業療法士や保育士が一人ひとりの特性に合わせたプログラムを通じて、筆圧や微細運動の発達をサポートします。池田市や箕面市、豊中市、吹田市周辺にお住まいの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください!