お友達を叩く・噛む。園で問題行動が多い

幼稚園から電話がかかってきました。今日、お友達を叩いてしまいました、とのこと。迎えに行くと、先生から呼び止められます。何度も叩く、噛む、押す。。。他の保護者の目が痛いです。
家でも同じです。気に入らないことがあると、すぐに手が出ます。弟を叩きます。噛みつきます。物を投げます。言葉で伝えようとしません。
公園でも困ります。おもちゃの取り合いになると、相手を叩きます。順番を待てず、押しのけます。他の子が泣きます。当然、保護者が謝ります。恥ずかしいです。
何度注意しても、直りません。叩かないでと言っても、また叩きます。どうしてこんなに手が出るのでしょうか。いつか、園で問題になるのではないかと不安です。
お友達を叩く、噛む。これは、発達障害のお子さまによく見られる困難です。しかし、適切な対応と支援で、攻撃的行動は減らせます。言葉で伝える力を育てることができます。
攻撃的行動とは
他者に向けた身体的な攻撃
攻撃的行動とは、他者を叩く、噛む、押す、つねる、引っ掻くなど、身体的な攻撃です。
物を投げる、壊すなども含まれます。相手を傷つける可能性のある行動です。
コミュニケーション手段としての攻撃
発達障害のお子さまにとって、攻撃的行動は、コミュニケーション手段であることが多いです。
言葉で伝えられないから、手が出る。嫌だと言えないから、噛む。これは、コミュニケーションなのです。
集団生活での困難
幼稚園や保育園で、攻撃的行動が問題になります。
友達が怪我をする、保護者からクレームが来る、園から呼び出される。集団生活に大きな支障をきたします。
発達障害のお子さまに多い
攻撃的行動は、発達障害のお子さまに多く見られます。
言葉の遅れ、感情のコントロールの難しさ、衝動性。これらが、攻撃的行動につながります。
なぜ叩く・噛むのか
言葉で伝えられない
言葉で気持ちを伝えられないから、手が出ます。
嫌だ、やめて、貸して、返して。これらを言葉で言えないから、叩く、噛むで伝えようとします。これは、本人なりのコミュニケーションです。
感情のコントロールができない
怒り、不満、イライラ。これらの感情を、コントロールできません。
感じた感情が、そのまま行動になります。我慢できないのです。感情をコントロールする力が、まだ育っていません。
衝動性が強い
ADHDの特性として、衝動性があります。
叩いてはいけないと分かっていても、衝動的に手が出てしまう。考える前に、体が動いてしまう。本人も困っているのです。
相手の気持ちが理解できない
叩かれたら痛い、噛まれたら悲しい。相手の気持ちが、まだ理解できません。
共感性が育っていないため、自分の行動が相手をどう傷つけるか、分からないのです。
注目を引きたい
攻撃的行動をすると、注目してもらえます。
それを学習すると、注目を引くために、わざと叩くこともあります。意図的ではないかもしれませんが、結果として強化されます。
感覚を求めている
噛む、叩くという行動自体が、感覚を満たしていることもあります。
口の中の感覚、手の感覚を求めて、噛む、叩くをしている場合もあります。
フラストレーションが溜まっている
言いたいことが言えない、やりたいことができない。
フラストレーションが溜まると、攻撃的行動として出ます。ストレスの表れです。
家庭でできる攻撃的行動への対応
言葉で伝える練習
言葉で伝える力を、育てます。
嫌だ、やめて、貸して、返して。簡単な言葉から教えます。言葉で伝えられるようになると、攻撃的行動は減ります。
感情を言葉にする
お子さまの感情を、代わりに言葉にします。
怒っているんだね、嫌だったんだね、悲しかったんだね。感情を言葉で表現することを、お手本で示します。
代替行動を教える
叩く代わりに、どうすればいいか教えます。
イライラしたら深呼吸する、怒ったらその場を離れる、嫌なら嫌と言う。代わりの行動を、具体的に教えます。
攻撃の前に止める
攻撃しそうな兆候を見たら、その前に止めます。
イライラしている様子、叩こうとする仕草。気づいたら、攻撃する前に止め、代わりの行動を促します。
攻撃した後の対応
攻撃してしまった後は、相手に謝ることを教えます。
ごめんなさいと言う、優しく触る。謝り方を、具体的に教えます。ただし、叱りすぎないことも大切です。
良い行動を褒める
言葉で伝えられた時、優しくできた時は、たくさん褒めます。
ちゃんと貸してって言えたね、すごい!優しくできたね、えらい!良い行動を強化します。
感覚を満たす
感覚を求めている場合は、安全な方法で満たします。
噛みたいなら、噛んでいいおもちゃを渡す。叩きたいなら、クッションを叩く。安全に感覚を満たす方法を提供します。
環境を整える
攻撃的行動が起きやすい状況を、避けます。
疲れている時は無理をしない、刺激が多い場所は避ける、おもちゃの取り合いにならないよう配慮する。環境を整えることも大切です。
専門家に相談するタイミング
頻繁に攻撃的行動がある時
毎日のように、攻撃的行動がある場合は、相談が必要です。
本人も周りも、困っています。
園から呼び出される時
幼稚園や保育園から、頻繁に呼び出される場合は、早めの相談が重要です。
集団生活に支障が出ています。園と連携しながら、支援を受けることが大切です。
怪我をさせてしまう時
相手に怪我をさせてしまう場合は、すぐに相談が必要です。
重大な問題に発展する前に、対応が必要です。
言葉が遅れている時
攻撃的行動と、言葉の遅れが両方ある場合は、相談が必要です。
言葉を育てることが、攻撃的行動を減らす鍵になります。
保護者が疲れている時
毎日叱ってばかり、園に呼び出される、周りの目が気になる。
保護者自身が疲れている場合も、相談のタイミングです。
療育での攻撃的行動への支援
言葉を育てる
療育では、言葉を育てることを最優先にします。
嫌だ、やめて、貸して。簡単な言葉から、段階的に教えます。言葉で伝えられるようになると、攻撃的行動は確実に減ります。
ソーシャルスキルトレーニング
友達との関わり方を、具体的に教えます。
おもちゃを貸してもらう時の言い方、順番を待つ方法、イライラした時の対処法。ロールプレイで練習します。
感情のコントロール
感情をコントロールする方法を教えます。
怒った時の深呼吸、イライラした時の数を数える、落ち着くための方法。遊びの中で、楽しく練習します。
小集団での練習
小集団療育では、実際に友達と関わりながら練習できます。
おもちゃの貸し借り、順番を守る、トラブルの時の対処。少人数だから、丁寧に指導できます。失敗しても、その場で適切な対応を教えられます。
代替行動の提供
攻撃の代わりに、何をすればいいか具体的に教えます。
イライラしたらクッションを叩く、噛みたくなったら噛んでいいおもちゃを噛む。安全な代替行動を提供します。
保護者への助言
療育では、保護者にも具体的な助言ができます。
家庭での対応方法、言葉の教え方、園との連携の仕方。専門家からアドバイスを受けることで、家庭でも効果的に対応できます。
早期療育の実際の効果
事例1:3歳で療育開始、言葉が増えて攻撃が減った
3歳の時点で、言葉が遅れており、気に入らないことがあるとすぐに叩く、噛むが見られました。園でも問題になっていました。
療育施設に相談し、週2回の療育を始めました。療育では、言葉を育てることに重点を置きました。
嫌だ、やめて、貸して。簡単な言葉から、丁寧に教えました。絵カードも使いながら、繰り返し練習しました。
3ヶ月後、簡単な言葉で伝えられるようになりました。すると、攻撃的行動が明らかに減りました。半年後には、ほとんど叩かなくなりました。
1年後には、言葉で上手にコミュニケーションが取れるようになり、園でも問題なく過ごせるようになりました。保護者は、言葉を育てることが一番大切だった、療育で言葉が増えて良かったと語っていました。
事例2:2歳半で療育開始、ソーシャルスキルで友達との関わりを学んだ
2歳半の時点で、おもちゃの取り合いになると必ず叩く、押すが見られました。友達と遊べませんでした。
療育施設に相談し、週3回の小集団療育を始めました。小集団では、ソーシャルスキルトレーニングを行いました。
おもちゃを貸してもらう時は、貸してと言う。順番は待つ。イライラしたら、先生に言う。ロールプレイで何度も練習しました。
小集団の中で、実際に友達と関わりながら練習しました。最初は失敗もたくさんありましたが、その都度、支援者が適切な対応を教えました。
半年後、小集団では攻撃的行動がほとんどなくなりました。1年後には、公園でも友達と遊べるようになりました。
保護者は、ソーシャルスキルを具体的に教えてもらえた、小集団で実践的に学べて良かったと語っていました。
事例3:3歳で療育開始、感情のコントロールを学んだ
3歳の時点で、すぐにイライラして叩く、物を投げるが見られました。感情のコントロールが全くできませんでした。
療育施設に相談し、週2回の療育を始めました。療育では、感情のコントロール方法を教えました。
怒った時は深呼吸する、イライラしたら数を数える、落ち着くまでマットに座る。遊びの中で、楽しく練習しました。
3ヶ月後、少しずつ深呼吸ができるようになりました。半年後には、イライラした時に数を数えて落ち着けるようになりました。
1年後には、感情をコントロールできるようになり、攻撃的行動は大きく減りました。保護者は、感情のコントロール方法を学べた、具体的な方法を教えてもらえて良かったと語っていました。
攻撃的行動は減らせる
お友達を叩く、噛む、園で問題行動が多い。。。
でも、知っておいてください。攻撃的行動は、減らせます。言葉を育て、コミュニケーション方法を教えることで、確実に減ります。
大切なのは、言葉で伝える力を育てること、代替行動を教えること、感情のコントロール方法を教えること、良い行動を褒めることです。そして、一人で抱え込まず、専門家の力を借りることです。
攻撃的行動が減ると、お子さまは友達と遊べるようになります。園でも問題なく過ごせます。保護者も、周りの目を気にせず過ごせます。生活が楽になります。
叱りすぎないでください。攻撃的行動は、コミュニケーション手段です。言葉を育てれば、必ず減ります。その可能性を信じて、今から取り組み始めましょう。
療育センターエコルドで、コミュニケーションを育てる支援を
大阪府池田市にある療育センターエコルドは、攻撃的行動に悩むお子さまとご家族を支援する療育施設です。
お友達を叩く、噛むというお子さまに対して、小集団療育と集団療育を組み合わせた専門的な支援を提供しています。言葉で伝える力を段階的に育て、ソーシャルスキルを具体的に教え、感情のコントロール方法を練習し、小集団で実践的に友達との関わり方を学びます。
公認心理師による専門的な支援、田中ビネー・ヴァインランドなどの発達検査で客観的に状態を把握、児童発達支援の5領域をバランスよく育てるプログラム、リハビリ専門職が開発したデジリハで楽しく訓練、言語・コミュニケーション領域の重点的な支援、保護者への丁寧なフィードバックと家庭での対応方法の助言。攻撃的行動を減らしコミュニケーションを育てる総合的な支援で、お子さまとご家族の生活をサポートします。
お友達を叩く、噛むで困っている方、園で問題行動が多い方は、ぜひ療育センターエコルドにご相談ください。
言葉を育て、攻撃的行動を減らす支援を、エコルドが全力でサポートします。
療育センターエコルド お問い合わせ
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