普通級か支援級か迷う。就学先の選び方

来年、小学校入学です。でも、普通級に行くべきか、支援級に行くべきか、全く決められません。
普通級に行かせたい気持ちもあります。友達と一緒に、普通の教室で学んでほしい。でも、ついていけるのか不安です。授業中、座っていられるのか。先生の指示を理解できるのか。
支援級なら、手厚い支援が受けられます。でも、支援級に入れることで、将来の可能性が狭まるのではないか。普通級との交流は十分にあるのか。
周りからは、様々な意見を言われます。普通級で頑張らせた方がいい、という人もいれば、無理させないで支援級が良い、という人もいます。迷います。
就学相談にも行きました。でも、最終的には保護者が決めてくださいと言われました。決められません。どうすれば、正しい選択ができるのでしょうか。
普通級か支援級か。これは、発達障害のお子さまを持つ保護者が直面する重要な選択です。しかし、お子さまの状態を正しく理解し、情報を集めることで、最適な選択ができます。そして、どちらを選んでも、お子さまは成長します。
普通級と支援級の違い
普通級(通常学級)
普通級は、一般的な学級です。
1クラス30〜40人程度、担任は1人。すべての子どもが、同じカリキュラムで学びます。
支援級(特別支援学級)
支援級は、障害のある子どものための少人数学級です。
1クラス8人以下、専門的な知識を持つ教員が担任。一人ひとりに合わせた個別の支援が受けられます。
交流学級
支援級に在籍していても、交流学級として普通級の活動に参加できます。
音楽、図工、給食など。お子さまの状態に合わせて、交流の程度を調整できます。
通級指導教室
普通級に在籍しながら、週に数時間だけ通級指導教室で特別な指導を受けることもできます。
言語指導、ソーシャルスキルトレーニングなど。普通級と通級を併用する選択肢もあります。
どちらを選ぶべきか
お子さまの状態が最優先
どちらが良いかは、お子さまの状態によります。
座っていられるか、集団の中で指示が理解できるか、友達と関われるか。これらを客観的に見ることが大切です。
学力だけでは判断できない
学力が高いから普通級、とは限りません。
学力があっても、集団行動が苦手なら、支援級の方が良い場合もあります。逆に、学力は低くても、集団行動ができるなら、普通級で頑張れることもあります。
無理をさせない
普通級に入れることが目標ではありません。
お子さまが、無理なく、楽しく学校生活を送れることが最も大切です。無理して普通級に入れて、毎日辛い思いをさせるのは避けるべきです。
途中で変更もできる
最初から完璧な選択をする必要はありません。
普通級でスタートして、難しければ支援級に変更できます。逆に、支援級から普通級に移ることもできます。柔軟に考えることが大切です。
学校によって違いがある
支援級の内容は、学校によって異なります。
ある学校の支援級は手厚い支援があり、別の学校の支援級は不十分。学校見学をして、実際に確認することが重要です。
普通級を選ぶ場合のポイント
座っていられるか
45分間、座っていられることが基本です。
時々立ってしまう程度なら、徐々に慣れます。でも、全く座っていられないなら、支援が必要かもしれません。
集団での指示が理解できるか
みんな座って、みんなノートを出して。
集団への一斉指示が理解できることが重要です。一対一なら理解できても、集団では難しい場合、支援が必要です。
サポート体制を確認
普通級でも、支援員がつく場合があります。
学校に、どのようなサポート体制があるか確認します。支援員、通級指導教室など。サポートがあれば、普通級でも大丈夫なこともあります。
担任の理解
担任の先生が、発達障害を理解しているかも重要です。
理解のある先生なら、配慮してもらえます。学校と密に連携を取ることが大切です。
支援級を選ぶ場合のポイント
手厚い支援が受けられる
支援級では、少人数で、一人ひとりに合わせた支援が受けられます。
お子さまのペースで、学べます。無理なく、楽しく学校生活を送れます。
交流学級を活用
支援級に在籍していても、交流学級で普通級の友達と一緒に活動できます。
どの程度交流するかは、お子さまの状態に合わせて調整できます。完全に隔離されるわけではありません。
将来の可能性
支援級に入ったからといって、将来の可能性が狭まるわけではありません。
小学校で支援級、中学校で普通級という道もあります。高校、大学と進学する人もたくさんいます。
学校見学が必須
支援級の内容は、学校によって大きく異なります。
必ず学校見学をして、どのような支援が受けられるか、教室の雰囲気はどうか、確認することが重要です。
家庭でできる就学準備
生活リズムを整える
早寝早起き、朝ご飯をしっかり食べる。
生活リズムを整えることが、就学準備の基本です。
座る練習
45分間座る練習をします。
絵本を読む、お絵描きをする。少しずつ、座っている時間を延ばします。
集団での指示を聞く練習
集団での指示に従う練習をします。
習い事、療育など、集団の場で練習します。
ひらがなの読み書き
ひらがなの読み書きを、できる範囲で練習します。
無理強いはしません。でも、少しでもできると、入学後が楽になります。
トイレの自立
一人でトイレに行けるようにします。
学校では、トイレの介助は基本的にありません。入学までに、自立することが重要です。
持ち物の管理
自分の持ち物を管理する練習をします。
ランドセルの中身を自分で準備する、靴を自分で履く。できることを増やします。
学校見学
入学予定の学校を見学します。
どんな場所か、どんな教室か。事前に知っておくことで、不安が減ります。
専門家に相談するタイミング
就学前年度の早い時期
就学相談は、入学前年度の早い時期から始めます。
夏頃までには、相談を開始することをお勧めします。時間をかけて、じっくり考えられます。
迷っている時
普通級か支援級か迷っている時は、すぐに相談します。
療育施設、発達相談、就学相談。専門家の意見を聞くことで、判断材料が増えます。
お子さまの状態が分からない時
お子さまが、集団でどう過ごせるか分からない場合も、相談が必要です。
発達検査、療育での様子など、客観的な情報を集めます。
療育での就学支援
就学前の準備
療育では、就学前の準備を支援します。
座る練習、集団での指示を聞く練習、ひらがなの読み書き。就学に必要なスキルを、段階的に育てます。
発達検査で客観的に把握
発達検査で、お子さまの状態を客観的に把握します。
田中ビネー、ヴァインランド。検査結果を基に、普通級が適しているか、支援級が適しているか、判断材料にできます。
就学相談への同行
療育施設によっては、就学相談への同行や、意見書の作成をしてくれます。
専門家の意見があると、就学先の判断がしやすくなります。
小集団・集団療育での様子
小集団療育や集団療育での様子が、就学先選択の参考になります。
集団の中で、どのように過ごせるか。実際の様子を見ることで、判断しやすくなります。
保護者への助言
療育では、保護者に就学先選択の助言ができます。
お子さまの状態、学校の様子、どちらが適しているか。専門家の視点からアドバイスがもらえます。
早期療育の実際の効果
事例1:療育で準備、普通級で頑張っている
4歳から療育を始め、就学に向けて準備をしました。座る練習、集団での指示を聞く練習、ひらがなの練習。2年間、療育でしっかり準備しました。
就学相談では、普通級も支援級もどちらも可能と言われました。発達検査の結果、学力は問題なく、集団での指示も理解できるようになっていました。
保護者は、普通級を選択しました。入学後、最初は緊張していましたが、徐々に慣れました。授業中、座っていられます。先生の指示も理解できます。
時々、疲れて集中できないこともありますが、担任の先生が配慮してくれています。友達もでき、楽しく学校に通っています。
保護者は、療育で準備できたから普通級でも頑張れている、早くから準備して良かったと語っていました。
事例2:療育で準備、支援級を選択して安心して通学
3歳から療育を始めましたが、集団での指示理解が難しく、座っていることも苦手でした。
就学相談で、普通級は難しいのではないかと言われました。支援級を勧められました。保護者は悩みましたが、無理させたくないと思い、支援級を選択しました。
支援級は、1クラス6人。手厚い支援が受けられました。お子さまのペースで学べます。座っていられない時は、休憩を取れます。
交流学級として、音楽や図工は普通級で参加しています。普通級の友達もできました。
入学後1年、お子さまは毎日楽しく学校に通っています。無理なく、自分のペースで学べています。
保護者は、支援級を選んで良かった、無理させなくて良かった、お子さまが楽しそうで安心していますと語っていました。
事例3:療育で準備、普通級でスタート後、支援級に変更
5歳から療育を始め、就学準備をしました。普通級で頑張らせたいと思い、普通級でスタートしました。
しかし、入学後、毎日疲れ果てて帰ってきました。授業についていけず、友達とのトラブルも多くなりました。本人も、学校が嫌だと言い始めました。
1学期の終わりに、学校と相談し、2学期から支援級に変更しました。支援級に変わってから、お子さまの表情が明るくなりました。
少人数で、自分のペースで学べます。先生も優しく、丁寧に教えてくれます。学校が楽しいと言うようになりました。
保護者は、最初は普通級を選んだが、途中で変更して良かった、無理させないことが大切だと気づいたと語っていました。
正解はない、お子さまに合った選択を
普通級か支援級か。これは、本当に難しい選択です。
でも、知っておいてください。正解はありません。お子さまに合った選択が、正解です。
大切なのは、お子さまの状態を客観的に見ること、無理をさせないこと、学校見学をすること、専門家の意見を聞くことです。そして、どちらを選んでも、お子さまは成長します。
途中で変更することもできます。最初の選択が完璧でなくても、大丈夫です。柔軟に考えることが大切です。
お子さまが、楽しく、安心して学校生活を送れること。それが、最も重要です。その選択が、お子さまにとっての正解です。
療育センターエコルドで、就学準備の支援を
大阪府池田市にある療育センターエコルドは、就学準備に悩むお子さまとご家族を支援する療育施設です。
就学先選択に迷っているというご家族に対して、小集団療育と集団療育を組み合わせた専門的な支援を提供しています。座る練習、集団での指示を聞く練習、ひらがなの読み書き、就学に必要なスキルを段階的に育て、発達検査で客観的に状態を把握し、就学先選択の助言をします。
公認心理師による専門的な支援、田中ビネー・ヴァインランドなどの発達検査で客観的に状態を把握、児童発達支援の5領域をバランスよく育てるプログラム、リハビリ専門職が開発したデジリハで楽しく訓練、小集団・集団療育での実際の様子の観察、保護者への丁寧なフィードバックと就学先選択の助言。就学準備と就学先選択を支える総合的な支援で、お子さまとご家族の不安を軽減します。
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